土日診療 「三鷹駅」徒歩3分
むし歯は、むし歯菌が産生する酸によって歯の表面のエナメル質が溶ける病気です。溶けた深さや範囲の程度によって治療方法がそれぞれ異なります。間食の多い方は、口の中が常に酸性状態に陥り、むし歯菌による酸以外にも歯を溶かす要素が多くなってしまいます。
むし歯を放置すると、むし歯菌によってエナメル質の下にある象牙質、更にその下にある血管や神経が侵食されます。神経まで近くなれば痛みが出ますが、神経が死んでしまうと痛みが出なくなります。その時すでに歯茎の上にある歯の頭の部分は殆どなくなり、根っこだけが残った状態になります。もともと神経が通っていたところが感染経路となり根の先に細菌が移動すると、根の先に膿が溜まり、炎症の程度はより深くなりより深刻な状態へと移行します。 最初は小さかったむし歯が原因で生命の危機に直面する方も、口腔外科には来院されます。
一言でまとめてしまうと、「歯を支えている骨が溶ける」病気です。一方、歯茎が腫れる、磨くと血が出るなどは歯茎の病気が疑われますから、この場合は「歯肉炎」といいます。骨が悪いのか、肉が悪いのかの区別です。昔は「歯槽膿漏」としてひとまとめにされていましたが、今は「歯肉炎」と「歯周炎」は区別されます。
まずは口腔内の状況を精査し、磨き残しや磨いても落ちない汚れ(歯石)の除去からです。通常のメインテナンスと同じスタンスからスタートします。その後歯茎の状態を検査し、メインテナンスで歯茎の状態が改善されていない箇所に対し、麻酔を使用し、歯茎の深い箇所に沈着した歯石を除去します。こうなると麻酔を使用して~、などというスタンスになりますから「治療」です。その後検査にてまだ改善が見られない場合、歯茎を切開し歯と骨の境目から肉眼で見えるようにして処置を行いますが、これは一般的に「歯周外科」と言われます。それでも改善しない場合、その歯は保存不可と判断され、抜歯となります。歯周病が原因での抜歯ですから、これもれっきとした「歯周病の治療」と言って間違いはありません。
歯磨き時の出血は、歯と歯茎の間の部分から出ることが多いです。歯茎が炎症を起こし、赤く腫れている個所は容易な刺激で出血を起こします。この状態を「歯肉炎」といい、歯周病の前段階とよく言われますが、この「歯茎から血が出る」という症状が歯周病に移行する最後の口腔内からの訴え、と言っても過言ではありません。
昔は砂糖を多く含む食品や飲料水の摂取が影響するといわれていましたが、現在では間食の回数がむし歯に最も影響するといわれています。1日3食+10時と15時のおやつのみ、という子どもに対していつでも何かあれば口に入れている子どものほうが残念ながらむし歯が多いというのが現実です。間食の回数は決める、1日の中で口にする飲み物はなるべく甘いものは控える努力が大切です。
お子さんの場合、当院では「歯科を受診する練習」とご両親に説明させていただいています。例えば、毎月第1木曜日の16時30分は歯医者の日、と習い事と同じように決めます。最初は「歯医者に行く」というだけで大泣きだったのが待合室にお母さんと一緒に座っていられるようになり、その後母子同伴ならユニットにも座れる、一人で座れる、器具をお口の中に入れられても怖くない、など歯科に対する恐怖心を幼いころからなくします。早いころから慣らせば、2歳半から3歳くらいのお子さんが、待合室で名前を呼ばれたら一人で診療室に入ってきてユニットに座れるようになります。その時に行うのはメインがフッ素塗布です。そうしているうちに万が一むし歯ができて治療になったとしても、怖がらずに安心・安全な治療を行うことができるようになっています。いきなり初めての歯科医院に連れてこられて、見えないお口の中を触られる不快感は大人でも同様です。定期的な受診で、歯科に対する恐怖心を消し去ることは立派な「予防治療」の一環です。
お母さんが歯周病に罹患していると、お腹の赤ちゃんには影響がでます。早産のリスクです。歯周病菌が羊水から検出された事実はもう知られて長いですが、歯周病菌は低体重出生時や早産のリスクを高めます(喫煙や飲酒の約14倍との報告あり)。母体の口腔衛生管理は確実にお腹の赤ちゃんのためでもありますので、お母さんの定期的な受診は必須です。一方、虫歯菌はお母さんからの口移しの際に接触感染でうつります。妊娠中ではないのでまだ先の話かもしれませんが、だからといってお母さんの虫歯を放置してよいわけではありません。歯科を受診し、むし歯がある場合もきちんと治しておきましょう。
自分で歯磨きを行う「セルフケア」では歯面の汚れを完全に落とすことはできていません。これは染め出し液を使って磨き残しを染めればすぐにわかります。当院では患者さん自身がどの部位が不得意なのかを視覚化するために、メインテナンスを継続している方でも年に3~4回は染め出しを行います。クリーニングに通ったことがない、自分には十分に磨けている自身がある、電動歯ブラシを使っているから大丈夫だ、という自信のある方はぜひ染め出してみましょう。そしてなぜその部分が磨けないのか、磨いているつもりなのに染まってしまうのか。これを考えることが重要です。誰しも歯がある限り、磨き残しをゼロにすることはできません。しかしゼロに近づけることはできます。そのためのお手伝いをさせていただくことが予防の真髄です。
現在は原則保険適用です。主に当院では健康保険の適用となる内容に関して定期的な受診をお勧めしています。ただし、保険適用外の項目が含まれる場合にはその限りではありません。
セラミックには数多くの種類があり、製品によってそれぞれに違いがあります。当院では、患者さんに適したものをご提案しています。
プラスチックと混ぜて作られたセラミックです。プラスチックは透明感と硬度が十分でないためにセラミックで補強しています。セラミックに比べて安価なことが特徴です。
当院のインプラント治療は、自由診療です。例外として、大学病院における一部症例の限られた診療は保険適用です。
歯を欠損してすぐに治療をするなど、歯の下の骨がまだしっかりあれば、インプラント治療の痛みは少ないでしょう。しかし、インプラントを入れる箇所の状態によっては手術が必要になるため、痛みや腫れが生じることもあります。
インプラント治療に起因する歯周病のことをインプラント周囲炎と言います。症状は歯周病と同じですが、インプラントは人工物のため、自然な歯と違い免疫力がありません。そのため、インプラント体が接している歯茎が歯周病に負けてしまうと、歯周病菌がすぐに顎の骨まで到達してしまいます。これを防ぐにはインプラント体を常に清潔な状態に保つ必要があります。
入れ歯に問題が生じた場合は、入れ歯を修理しなくてはなりません。当院または入れ歯をお作りになった歯科医院にご相談ください。
入れ歯が落ちるなどの場合は、市販の入れ歯用接着剤を使うと応急処置になります。しかし、噛み合わせや使用感に問題がある場合、入れ歯が口に合わなくなっている可能性が高いため、一度診察をお受けください。
保険適用の入れ歯は、入れ歯を支える器具が金属で出来ている、土台部分がプラスチックで出来ているなど、見た目にこだわりがある物は少ないです。自由診療の入れ歯は、器具が目立ちにくいなど見た目や使い心地にこだわっています。
専用の漂白剤を歯に付けて、白くします。クリーニングで白くする場合は、歯に付いた汚れを落としてきれいにしています。
人によって痛みの感じ方は違いますが、知覚過敏のような症状が出る場合があります。
生まれつき歯に縞模様などが入っている場合や、被せ物や詰め物は白くできません。
矯正歯科に年齢制限はありません。治療開始は早ければ早いほど有利ではありますが、成人してから矯正治療を受ける方も多く、年配の方の治療も可能です。しかし、口腔内の状態によっては、治療ができない場合や、事前に他の治療が必要となる場合もあります。
ワイヤーを初めて付けた日や、ワイヤーを交換した日に締め付け感や痛みを感じる場合があります。ただし、矯正治療を終えた方の感想をお聞きすると、「痛みを感じる」という感覚はあまり無いようです。
歯並びによっては、治療の前に抜歯が必要な場合があります。また、ラグビーや空手、ボクシングなど人と接触するスポーツをなさっている方は、治療に制限がかかったり、スポーツが出来なくなったりする場合があります。矯正治療はお口の中に器具を入れるため口腔ケアを念入りに行う必要がありますが、食事の制限などはほとんどありません。
「後戻り」といって治療前の状態に戻ってしまう場合があります。矯正治療終了後はこれを防ぐため、保定装置を付けて経過を見守ります。