抜歯後のブリッジ治療のメリット・デメリットは?気になる費用も解説!

抜歯後の治療法のひとつであるブリッジは、失った歯を補う方法として有益であり、多くの歯科医院で取り入れられています。

ほかにも入れ歯やインプラントなどの治療法がありますが、ブリッジは治療期間が短く済むなどのメリットがあり、患部の状態によっては適切な選択になる治療法です。

ブリッジを検討しているのであれば、メリットやデメリットなどについて知っておくと、歯科医師との相談時や治療法の選択時に役立つでしょう。

この記事では、抜歯後の治療にブリッジを選択するメリット・デメリットのほか、費用、ブリッジ治療が向いている人などについて詳しく紹介します。

ブリッジとは?失った歯を補う治療法のひとつ

ブリッジについて説明する医師

ブリッジは失った歯の代わりに、隣接する歯を支えにして埋め込む人工の歯です。健康な歯の上に被せものをし、その間に失った歯の形に合わせて人工の歯を取り付けます。

口元の見た目の改善や噛む機能の回復などの効果があり、歯を失ったことで生じる不自由を感じていた人にとって有効な選択肢です。

使われる素材の種類は多く、保険診療の対象になるものから、自費診療でより審美性の高いものなど、希望に合わせて選べます。

ブリッジのメリットは?

頬に手を添えている笑顔の女性

ブリッジは見た目の改善や噛む力の復活のほか、多くのメリットがある治療法です。

ここでは抜歯後にブリッジ治療をするメリットについて紹介します。

治療期間が比較的短い

ブリッジは失った歯の治療法の中では比較的治療期間が短く、約3~4か月で完了するのが特徴です。

ほかの代表的な治療法としてインプラントがありますが、インプラントは抜歯後から治療が完了するまで約4~6か月が必要になるうえに、定期的なメンテナンスが必要となります。

ブリッジもインプラントもそれぞれ優れた治療法ですが、「治療期間を短くしたい」という方にとって、ブリッジの治療期間は大きなメリットになるでしょう。

しっかり噛める

ブリッジは両隣の歯を支えにして固定するため、しっかり噛めるメリットがあります。

例えば入れ歯の場合は金具で固定しますが、装置が動いてしまうことがあり、力を入れて噛むことができないというケースも多く見られます。

その点、ブリッジは噛んでも装置が動かないため噛み締めやすく、天然の歯に近い感覚で食事が楽しめるようになるでしょう。

入院をともなう外科手術が不要

ブリッジは入院が必要になるような外科手術をともなわないため、多くの患者様が選択しやすい治療法です。

失った歯を取り戻す治療の中には、入院が必要になる大がかりな外科手術が必要になるものがあります。

その場合、外科手術そのものにためらいを感じることや、そもそも持病や体質の事情で外科手術を避けたいと考える人もいるでしょう。

ブリッジはそのような心配をする必要がなく、ライフスタイルに大きな影響を与えずに治療を進めていける方法です。

保険診療・高額療養費制度の対象

ブリッジ治療は保険診療や高額療養費制度の対象になっているため、費用を比較的抑えられる方法です。

ただし、ブリッジに使う素材によっては保険対象外になり、自由診療(全額負担)になります。費用を抑える際には保険が適用される素材を選びましょう。

岡崎歯科でも保険診療によるブリッジ治療を行っています。費用面でご質問などがある患者様は、ぜひご連絡ください。

審美性を高められる

ブリッジで失った歯を取り戻すことにより、歯がなかった状態よりも口元の美しさが高まります。

口元を気にして笑顔や会話が減っていた方も、ブリッジで自信を取り戻し、再び楽しい時間を過ごせるようになるでしょう。

また、自費診療であればより多くの素材が選べるようになるため、さらに自然で審美性の高いブリッジにすることも可能になります。

ブリッジのデメリットは?

DEMERITと書かれた木製ブロック

ブリッジ治療にはいくつかのデメリットもあります。デメリットを理解した上でブリッジ治療を取り入れるかどうかを考えましょう。

ここではブリッジのデメリットについて紹介します。

両隣の歯を削るなどの負担がある

ブリッジは両隣にある歯を削り、かぶせ物をして、失った歯を取り戻す治療法です。そのため、両隣の歯が健康な状態でも必ず削ることになり、負担がかかります。

さらに、歯を削ると神経に刺激を与え、痛みを感じる・しみるなどの症状が出る(歯髄炎)こともあり、その際には神経を抜く治療も行われます。

患者さんにとって負担の大きな過程ですが、治療開始前に必ず歯科医師が説明するため、不安や疑問があれば納得できるまで質問し、理解を深めてみてください。

違和感が出ることがある

ブリッジは比較的違和感が少ない治療法ですが、人によっては「自分の歯に比べると違和感がある」と思うこともあります。

ブリッジの歯がない部分(ポンティック部)に食べたものが挟まりやすいことが違和感の原因になっているケースが多く、改善には歯磨きやうがいなどの小まめなお手入れが必要です。

ポンティック部のお手入れは少々手間がかかるため、歯科医院で効果的な歯磨きの方法やお手入れのコツなどについてしっかり指導を受けてみてください。

再治療が必要になる可能性

保険診療のブリッジの寿命は平均8年で、10年後には以下のような原因で7割の人が再治療をしています。

このような原因があるため、ブリッジ自体の劣化は仕方ないとしても、両隣の歯の健康状態には日頃から気を使うようにしましょう。

歯科医院で定期検診を受け、口腔内の健康状態やブリッジの具合を確認しておくと、ブリッジを長持ちさせる可能性が高まります。

むし歯や歯周病などを早期発見する機会にもなるため、ぜひ定期検診を取り入れてみてください。

ブリッジ治療にかかる費用

豚の貯金箱にお金を入れている画像 ブリッジ治療費用のイメージ

ブリッジ治療にかかる費用は、保険診療と自由診療で異なります。ここではブリッジ治療にかかる費用について、保険診療と自由診療に分けて紹介します。

保険診療の場合

保険診療の対象になるブリッジは、患者様の負担額が1~3割になり、約2~3万円が平均です。

素材が限定される一面はありますが、コストパフォーマンスの高い金額でブリッジ治療が受けられるメリットがあります。

費用の内訳は以下が一般的です。

診察料2,500~3,500円
ブリッジ(人工歯)の費用1万3,000円~2万3,000円/1本
両隣の歯に必要な治療費3,500円~5,000円
合計2~3万円

詳細な金額は患者様の負担割合によって変わります。事前の診察やカウンセリングで料金が提示されるため、しっかり確認しておきましょう。

また、ブリッジを入れた後の通院や定期検診にかかる料金は別途必要になります。

自由診療の場合

保険診療と違い、自由診療によるブリッジは全額負担になるため、ブリッジの素材や歯科医院の方針によって金額が異なります。

保険診療よりも高額になることは確かですが、自由診療で選べる素材は、保険診療の素材よりも審美性や硬度を高められたりむし歯になりにくかったりするなどの特徴があります。

費用面で計画を立てる必要がある際には、クレジットカード払いやデンタルローンの利用などについて、歯科医院で相談してみるのもおすすめです。

岡崎歯科でも自由診療の対象になるブリッジを複数取り扱っており、患者様の状態やご希望を優先してお選びいただけます。興味のある患者様はぜひご相談ください。

医療費控除・高額療養費制度の適用も可能

ブリッジ治療は保険診療であれば医療費控除や高額療養費制度の適用も可能になっています。

また、自由診療でも「失った機能を取り戻すために必要である」「審美目的ではない」など、一定の条件を満たせば医療費控除が可能になるケースもあります。

治療開始前に把握しておくと手続きがスムーズに進みやすいため、歯科医院で確認してみてください。

抜歯後にブリッジ治療が向いている人

抜歯後にブリッジについて説明を受ける女性

抜歯後の治療にはさまざまな方法がありますが、ブリッジ治療が向いているのはどのような人なのでしょうか。ここでは抜歯後にブリッジ治療をおすすめするケースを紹介します。

治療期間を短くしたい

ブリッジ治療は比較的治療期間が短く、約3~4か月で完了するため、早めに治療を終えたい方におすすめです。

入院を要する外科手術も不要なため、スケジュール調整がしやすいことも、特徴の一つといえるでしょう。

保険診療を希望する

ブリッジに使う素材を選べば保険診療の対象になるため、費用面のコストを抑えたい方におすすめです。

素材を選ぶと言っても保険診療の素材の品質や機能が悪いわけではなく、しっかりとしたブリッジ治療が進められるため、心配せずにお選びください。

審美性を重視したい

ブリッジ治療は失った歯を取り戻すことによって口元の審美性を高められます。

自由診療であればさらに自然に近い見た目の歯にすることも可能になっており、ニーズに合わせて治療を進められます。

インプラントで対応できない

ブリッジはインプラントのような大がかりな外科手術を必要としない治療のため、インプラントのような外科手術ができない方でも対応可能です。

以下のような方はインプラント治療が難しい傾向にあります。

このような問題がありインプラント治療ができない方には、問題を解決できるブリッジ治療がおすすめです。

両隣の歯がすでに削ってある

ブリッジをする歯の両隣がすでに削ってある(むし歯などの治療)場合、改めて歯を削る必要がなく、速やかにブリッジ治療を進められます。

ただしむし歯になるリスクや噛み合わせが悪くなるリスクなどがあるため、口腔内の小まめなお手入れや定期検診などでしっかり管理していきましょう。

まとめ

抜歯後に失った歯を取り戻す方法は複数ありますが、ブリッジ治療は選択肢が広く、多くの患者様のニーズを満たす治療法です。

治療完了までの期間が短い、しっかり噛めるようになる、外科手術が不要などメリットも多いため、患者様が優先したいご事情や条件を考えながら治療を進めることができます。

岡崎歯科では患者様のご事情に沿いながら、失った歯を取り戻す治療を提案しています。ブリッジをはじめ、抜歯後の治療をお考えの際にはぜひご相談ください。

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